屋根材の種類と特徴

屋根材の種類と特徴 屋根

普段何気なく見ている屋根。何でできているか、見てすぐ分かりますか?
「瓦」は日本にお住まいの方なら、お馴染みですね。「スレート」や「ガルバリウム」は?この記事では、屋根素材の主なものをご紹介します。

屋根材は主に3種類

国内で代表的な屋根素材は以下の3つです。

  1. スレート
  2. ガルバリウム

一つずつ、その特徴とメリット、デメリットを見て行きましょう。

瓦~かわら~

瓦屋根

日本の伝統的な屋根材と言えば瓦ですね。
瓦も時代の変化とともに種類や工法が増えました。戦前は「本瓦」と言われるものでした。今では寺院仏閣の屋根に葺かれていますが、一般家庭の住宅ではなかなか出会うことがない高級屋根材です。
現在使われているのは「陶器瓦」「セメント瓦」です。陶器瓦の寿命は50~60年、セメント瓦は20~40年と言われています。

瓦屋根のメリット

  • 断熱性→夏涼しく、冬暖かい
  • 耐久性→メンテナンス費用が抑えられる
  • 耐火性、耐水性に優れている
  • 遮音性が高い

瓦屋根のデメリット

  • 比較的高価→初期費用がかかる
  • 地震、台風などの自然災害に弱い
  • 修繕費が高額になりがち
本瓦葺き
本瓦葺きの屋根

スレート

スレートの瓦屋根

「スレート」とは、セメントと繊維素材を混ぜて薄い板状に加工したものを呼びます。強度があるのに薄くて軽く、着色ができ、壁材としても使われており近年では主流になっています。(ちなみに、「コロニアル」や「カラーベスト」はケイミュー株式会社のスレートの商品名です。)
「天然スレート」は粘板岩を薄い板状にしたもので、高級感がありますが高額なため、あまり普及していません。スレートの耐用年数は15~20年と言われています。

スレート屋根のメリット

  • 軽い→施工しやすい、家への負担が少ない
  • 薄い→約5mm
  • 耐震性が強い
  • 比較的安価
  • 色やデザインが多彩
  • 太陽光パネルの設置に適している

スレート屋根のデメリット

  • 割れやすい→塗装メンテナンスが必要
  • 耐久性、耐水性が低い
  • カビ、苔が生えやすい
  • 強風に弱い
スレート屋根の塗装
定期的に塗装が必要

ガルバリウム

ガルバリウム屋根

ガルバリウムとは、金属鋼の板に、錆びにくい加工をしたものです。かつて主流だったトタン屋根、あのトタン屋根を更に錆びに強くしたもの、とお考え下さい。取り扱い安さや耐久力などの面から、スレート屋根と同じく昨今人気が高まっています。壁材の「サイディング」や、雨樋、ベランダなど、ガルバリウムが使われています。耐用年数は20~40年と言われます。

ガルバリウムのメリット

  • 金属なのに軽い
  • 形状を自由に変えられる
  • 錆に強い
  • 耐震性
  • 風に強い
  • 修繕費が安く抑えられる

ガルバリウムのデメリット

  • 比較的高価
  • 断熱性が低い
  • 遮音性が低い
  • 通気性が低い
ガルバリウム壁の家
ガルバリウム外壁の家はシャープな印象

デメリットには対応策がある

ざっくりとですがそれぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介しました。施工方法や選ぶ商品によってデメリットには対応策があります。素材は家の印象を左右するものです。デメリットで切り捨ててしまうのは勿体ないことです。
また、近年は地震や台風などの自然災害により施工基準が変わってきており、安全性や耐久性は年々高まっていると言えます。
貴方の屋根リフォームのご参考になれば幸いです。

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